心不全のサイレントキラー、年間180万人のインド人が入院 — アジア

ニューデリー：アジア太平洋心臓病学会（APSC）の報告書によると、インドでは心不全により毎年180万人が入院しているとのこと。APSCはこの状態を制御するための措置を求めている。

APSCはアジア太平洋地域の22の心臓病学会を代表しており、その報告書「目に見えない心不全：アジア太平洋におけるギャップを明らかにし、危機の拡大」が7月13日から15日までシンガポールで開催された同協会の第27回大会で発表された。

心不全（HF）は、心臓が身体のニーズを満たすのに十分な血液を送り出すことができない、重篤で生命を脅かす心血管疾患です。

報告書によると、世界中で約6,400万人がこの病気に罹患しており、アジア太平洋地域の心不全患者は5日から12.5日間入院していると付け加えた。

この病気で入院した人の15％もが、退院後30日以内に再入院するという。

インド心臓病学会の登録によれば、心不全は入院の最も一般的な心臓原因であり、一般人口の 1% が毎年心不全に罹患していることが示唆されています。

同州の介入心臓専門医であるジャヤゴパルPB博士によると、ケーララ州などのいくつかの推定では、インドの人口のほぼ1.5パーセント、つまり約1,400～2,000万人の患者がこの疾患に苦しんでいる可能性があることが示されているという。

インド心臓病学会の登録簿によれば、インドの心不全患者は若く、病状が重く、罹患率と死亡率がはるかに高いという。

APSCの報告書によると、平均寿命は過去10年間に延びたが、いくつかの先進国での進歩には追いついていないという。

「心不全に対しても、がんの場合と同様の緊急性とアプローチが必要です」と、フランス・パリのラリボワジエール病院の麻酔学および救命救急医学の教授であり、治験の主任研究者であるアレクサンダー・メバザ博士は述べた。「STRONG-HF」 — APSC 報告書で詳しく説明されています。

この試験は今年米国で実施され、急性心不全で入院した参加者を対象に、心不全治療の増量（薬剤の用量の段階的な増加）を伴う高強度介入と通常の治療を比較した。

「管理が不十分な心不全には不可逆的な影響があり、STRONG-HF試験で見られたように、治療の迅速な漸増と綿密な追跡調査を同時に行うことで、患者の生活の質の顕著な改善につながる可能性がある」とメバザー氏は述べた。。

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インドや近隣諸国を含む南アジアは世界人口のほぼ4分の1を占めるが、世界の心血管疾患（CVD）負担の約60％を占めていると報告書は指摘している。

現在、新型コロナウイルス感染症（Covid-19）のパンデミックが世界中でCVDの有病率の増加につながっていることを示唆する証拠が存在している。いくつかの研究では、2 型糖尿病と心不全などの疾患との密接な関連性も確立されています。インドの糖尿病患者の数は現在、推定1億100万人に達している。

糖尿病以外にも、高血圧、家族歴、年齢もこの疾患を発症する危険因子となる可能性があり、入院中に7～8％の人が死亡する可能性があるとジャヤゴパル氏は述べた。